もじゃ

囚われた国家のもじゃのレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
4.0
「マッチを擦り戦争を起こせ」

エイリアンに支配された世界。反抗勢力はテロリスト扱い。地球を取り戻せるか?

支配者はエイリアンだが、それを維持するのは恭順した人間。本来の仲間同士の分断がテーマであり、エイリアンとは現代社会にも実在する何かに置き換えられる象徴かもしれない。

オープニングでウニ星人の姿を出すことでそういう世の中なんだと信じさせる。序盤で抵抗活動が見つかってはマズイ危険なものだと見せる。中盤から具体的な反抗活動が進むが、ここも人対人の構図が悲しい。
基本的には静かで地味なシカゴの映像だけれど、それがレジスタンス活動にマッチして緊張感がある。

社会への主張を感じるSF作品。
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