からかす

囚われた国家のからかすのレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
1.5
最大の欠点は侵略者であるエイリアンの悪辣さが描かれない事。
オープニングシークエンスで華麗な殺戮が描かれるものの
それ以降はほとんどエイリアン自体の登場が少なく
侵略されているとはいえまあそれなりの日常は送ってそうで
レジスタンス側の正当性が担保されていない。
体制への反乱≒テロ行為を許容できるほどの演出になっていないこと。

またレジスタンス勢が「合言葉」をきっかけに行動を始めるんだけど
なにせこちらにきちんと説明されていないものだから
置いてけぼり感、物語についていけないというのが本音。
もちろん置いてけぼり感が重要な映画もあって
「ボーダーライン」とかはまさにそれが活きる映画なんだけど
本作においてはそれがうまく機能しているとは言い難い。

低予算映画なりに頑張ってはいるものの
ビジュアル面に見応えがあるものはなく
近未来感も一時代前な映画で見たような古臭さで
ちょっとイマイチ。
からかす

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