成川ジロー

囚われた国家の成川ジローのレビュー・感想・評価

囚われた国家(2019年製作の映画)
4.4
有名な俳優を売りにするでもない(ジョン・グッドマンは大好きだし、有名だとは思うけど、スターでは無いと思う)、ド派手なアクションを売りにするでもない、地味ではあるけど魅力的な設定とサスペンスとスリルで最後まで惹きつけるタイプの映画を久しぶりに見た気がするた。
これからどうなってしまうのか、最後までドキドキしっぱなしで、スクリーンから目が離せず、映画館でのめり込んで見てた。SFとして見れば粗はあるんだけど、見てる間はそこら辺が全然問題にならない。本質的に、SF要素舞台設定でしか無く、その上に秀逸なサスペンススリラーが乗っかってるから。そういう意味では『メッセージ』に近いかも。『メッセージ』×『ハイドリヒを撃て!』みたいな感じか。凄い組み合わせだ笑 でも本当にスパイものとしても滅茶苦茶良い出来なんだよね。伝達、実行の各シーンの緊迫感が素晴らしくて、世界のチラ見せが非常に上手い。中盤のスタジアムシーン、そこに向かうメンバー達のエレベーターでの「覚悟を決めた表情」、息を飲むほど素晴らしい。鳥肌立った。
安っぽい言葉ではあるけど、視聴者が感情移入する側の行為を「テロ」と言うのも、単純に考えさせられるよね。〈負ければ「テロ」、勝てば「革命」〉みたいな言葉を思い出した。決して人の命を犠牲にするテロを擁護する訳じゃないけど。


本体に素手で勝てるのかよ!?
ハンター弱い!!
本当に人類勝てなかったの?
自分たちの持ち物くらい検知できるようにしとけ!!
地下の住まいを見せてくれ!
無法地帯の対岸を見せてくれ!!
連れてかれた地球外のシーンを見せてくれ!!!
ガンキャノンの戦闘シーンを見せてくれ!!!!
東京の状況を見せてくれ!!!!!!

などなど、見終わってよくよく考えてみれば言いたいことは沢山あるんだけど、ハマったが故って感じ。

いや、本当に面白かった。二時間あっという間。
ハマらない人にはツラいだけの、好き嫌い別れる作品。楽しめたもん勝ち!!自分は大好きです!!!!
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