鷺宮テラス

偽りの忠誠 ナチスが愛した女の鷺宮テラスのレビュー・感想・評価

4.7
ドイツのラストエンペラーの話だと思って見るとすんげー面白い。

本作で触れてない部分をメモ。
最後の皇帝ヴィルヘルム2世が在位してた頃は22の(国、大公国、公国、侯国)に3つの自由都市から成るドイツ帝国(帝政ドイツ)で今のドイツよりも領土ははるかに広かった。ベルリンはプロイセン王国の首都で、プロイセン王国は傑出した人物を多く生んだホーエンツォレルン家(変換で出るのね)の君主が国王となり統治する国で影響力が大きくドイツ帝国の皇帝は"歴代のプロイセンの国王"が即位していた。

1918年のドイツ革命で帝政ドイツは終わりヴィルヘルム2世はオランダへ亡命する。多くの私財を持ち込んで大きなお屋敷でひっそりと帝政の復活を待つ。
そして旧帝政なんてくそくらえというか新しい帝国作っちゃったヒトラーのナチスドイツは1933年から。

ヴィルヘルム2世は生まれつき左半身が不自由であった。語学に長けていて、ユダヤ人の認知や労働改革など政治的視野は広かったように思える。

そして1940年5月 ←本作はここ。

護衛という名目でヴィルヘルム2世を監視するためにナチスから軍人を派遣するところから始まり、当時のイギリスの首相は"チャーチル"で彼の命で屋敷にスパイが潜り込んでいた。

スパイの目的は---

総統の伝言をヴィルヘルム2世に直接伝えるためヒトラーの右腕ハインリヒ・ムスラーが屋敷を訪れる。。。!!


静かな映画で音楽も素晴らしくラストエンペラーの人柄が伝わるように丁寧に描かれていて素晴らしかったです。


独特の顔立ちが美しいリリージェームスの胸の形が個人的に残念。
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