ラッキーマウンテン

我は神なりのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

我は神なり(2013年製作の映画)
3.7
冒頭観て、他の人のレビューにもあった「実写でやれば?」という感想を持った。
アニメならではの派手な演出もなく、現実世界をクソ真面目にアニメへ落とし込んだ作品。
でも観終わって、アニメだからこそリアリティが醸し出される作品だったと感じた。

ほんとに東◯神起と同じ国民か?というようなキャラデザの登場人物は、架空だけど架空じゃないような既視感がある。
話も「最悪すぎる…極悪カルト集団20選」みたいな題でまとめサイトに載ってそうな感じ。
おそらく実写でやっても成立したとは思う。
だけど架空の世界であるアニメへ変換することで「何が神で何が信仰で何が幸福なのか」という普遍的な問題を提示したかったように見える。
アニメ「を」作りたかったんではなく、アニメ「で」作りたかったんだろうなぁという作品。
普通のアニメ映画とは文脈がかなり異なるんじゃないかな。

しかしあのキャラデザでも神父は他に比べてイケメンに見えるから、顔ってほんと微妙な差異で見え方が変わるんだなぁと感心してしまった。
そして韓国はアニメでも律儀にバイオレンスなシーンを入れてくるんだね…。
あと、ビビンパじゃなくてビビンバって字幕になってたけど、結局どっちが正しいのか…。神様教えてくれ。おわり