幕のリア

我は神なりの幕のリアのレビュー・感想・評価

我は神なり(2013年製作の映画)
2.7
『新感染』
『ソウル・パンデミック・ステーション』
ヨン・サンホ監督がブレイク前に手がけた新興宗教周りを描いたアニメ作品。

漫画原作で実写版映画化なら分かるのだが、こんな辛気臭い話をわざわざアニメで作らんでも、とやや辟易とするし、いかにも韓国的とも言える。

アニメーションならではの飛び抜けた表現が皆無なのはどうしたことか。
せめて狂信的信者の眼に映る虚構のパラダイスでも表現してくれれば、コントラストが効いたのではないかと思う。
なんせアニメのレベルが低いので、紙芝居と変わらない。
声優としてのヤン・イクチュンではなく俳優として演じていれば、そりゃもう息も出来なかったろう(常套句)。
良いキャラは揃っていただけに、実写ならなあと感じざるを得ないが、終盤はカロリー高かったし、見応えは充分あった。

ラストカット。
朝の爽やかな陽光に緑が映え、ようやく安息の時が…
そうは問屋が卸さなかったとさ。

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