M少佐

我は神なりのM少佐のレビュー・感想・評価

我は神なり(2013年製作の映画)
2.5
 「“お父さん”と呼ばれた事はないんだ」

クズと詐欺師と純粋故に騙される村人。
ダム計画で消える村。
思い出や生活してきた場所が全て消えてしまい、他所へ移る不安。
中には健康や家族、とにかく不安が付きまとう。
その不安に漬け込む詐欺師集団と牧師。
巧みとは言い難い耳障りの良い言葉を並べ立てる詐欺師と、村人に優しく接する牧師。
牧師は純粋に布教し村の人を救おうと奔走しているように見える。
でも詐欺師の一味。
長老と呼ばれる詐欺師は、手下を使い、あの手この手で村人から、立ち退きの示談金を奪おうとする。
ダムに沈んで住むところの無くなった後の面倒も見ると言うが…
久しぶりに、この村に戻ってきたクズ男。
娘の大学進学費用で豪遊。
途中、町で詐欺師と喧嘩して逆恨み。
たまたま指名手配犯だった村に来た詐欺師を交番の写真で見つけるも、素行が悪すぎて誰も信じてくれない…
男は単独で行動を起こす、ただの腹いせの為に。

色々と思いすぎて書けないし、ボカしたレビュー。
韓国はソウルの夜景で、一際目立つ立派な大きな建物、それは沢山の協会。
地元の人に聞くと「全て寄付で出来ているんだ、凄いだろ」とのこと。
確かに凄い。
米軍が駐屯しているので、信者も多いのかと思ったら、もちろんそうではなく韓国の方達の寄付。
観光等で普通に歩いていると分からないものもあるのだなと当時は思った。

とりあえずアニメでなくてもよくはないか?とも思ったが、この独特の雰囲気は…やはりアニメである必要性は感じない。
リアルに寄せていても、たどたどしい絵柄の印象を受ける。
いや不快な絵柄。
狙っているのなら大したもの。
ストーリーは、クズの言うことは誰も信じない、洗脳された集団は恐ろしいのと、善意の皮を被ったエゴほど恐ろしいものはない…
解るのだが、全てにおいて物足りない。
期待しすぎたかも。
台詞の気持ち悪さは多少面白い。
もっとクズをクズとして描いて欲しかった。
でもクズ映画なら他にも沢山あるので、無理に見なくても良い印象。
もっと暗くて、ドンヨリドヨドヨで無駄な残酷と血塗れ、超絶不幸の吐き気をもよおす作品が見たくなりました。

ラストのシーンは色々とボカしてあり、視聴後の不愉快さは保証します。
M少佐

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