アメリカの都市伝説を追い、7700万を超える視聴数を記録したWebシリーズ【Marble Hornets】を映画化。
各地でニュースを追う記者のサラとカメラマンのマイロは、1本のビデオテープを発見。
そこには、黒いスーツの男が映っていた。
と言うのが大まかな冒頭。
出演は【ウォーキング・デッド】のアレクサンドラ・ブレッケンリッジ【バイバイマン】のダグ・ジョーンズ。
『カリテコ2017』にて上映された。
邦題から察するに怪人は長身らしいのだが、そう感じさせる描写はない。
淡々と近付いてくる謎の存在に恐怖を感じられるかどうかが、本作を楽しめるかどうかを左右するのでは無いかと思う。
観賞後思った事は【バイバイマン】に何処か似てるな…と言う事だ。
特に主人公らの末路。
どちらも自分たちより前に犠牲になった人間の残した記録によって怪人の存在を知り、彼らの行動を調べることで問題解決の糸口を探そうとする。
しかし、その努力も虚しく対象からの襲撃に屈してしまうというところ。
そこが似ていると思うのだ。
違う点はと言うと、本作に登場する『長身の怪人』は今ひとつ、襲撃の目的がはっきりていないところ。
これは、そもそも『スレンダーマン』という都市伝説が、民衆にそこまで作りこまれていないからだと思うからだ。
本当に怖い状況と言うのは、殺されるのではなく、その直前の状態をずっとキープされてしまう状態ではないだろうか。
だとすれば、自殺するまで追いかけてくる『スレンダーマン』は、かなり怖い。
そうすると、誰かが自分で気づいた事をノートにまとめたりして、後世に残し、結果、永遠に『長身の怪人(スレンダーマン)』は生き続ける事ができるわけだ。
結局当たり障りのない作品になってしまっていたのだが、次回誰かが『スレンダーマン』をテーマに映画化するのであれば
都市伝説というものの恐怖点は何処か。
という事に配慮して製って貰いたい。