サイバーパンクな設定を下敷きに、クリーチャーのうろつく地下迷宮を探索する映画。
ゲームならBAROQUEやクーロンズ・ゲートを彷彿とさせるようなグロかわいいクリーチャーのデザインが目を惹く。
三部作の一作目ということでストーリーへの評価は避けたいが、中盤で感じるどこにも居場所がない息苦しさ、強い女への恨み、関西弁をつかうキャラなど、血しぶきや切断より精神的につらい描写のほうが堪えた。
スタッフロールでもわかるように監督個人の強烈な嗜好があってできているだけに、認知が歪んでいても気づけないことの恐怖を感じる。
あくまでインディペンデンス作品であり、どぎついギャグも味として楽しめる人向け。