伝説の女優と謳われた母譲りの天才的な演技力を持ちながら、顔に大きな傷がある容姿に強いコンプレックスを抱く累と、美貌に恵まれながらも大成できずスランプに陥る舞台女優のニナ。
累の母の形見である不思議な口紅の力で互いの顔を入れ替え、女優として成り上がっていく2人の少女の物語。
原作漫画も気になっていたのだけど、ダークな世界観は私にはちょっと怖いかも…と尻込みしてしまっていました。
映画は確かにちょっとダークだけど、それにも勝る面白さ。
何より累役の芳根京子ちゃんと、ニナ役の土屋太鳳ちゃん、2人の入れ替わりの演技が自然で（劇中劇では同じシーンのお芝居でも、ちゃんと中身が入れ替わっていることが伝わる）、後半になるほどどんどん凄みが増していく。
クライマックスの「サロメ」の本番は圧巻です。
太鳳ちゃんのダンスはさすがすぎる。凄まじい表現力。
「え、この後どうなるの…!?」と気になるところをボカしながら終わるラストシーンも、かえって余韻が残って良かったかも。
後で調べたら、原作ではこれより更に先のお話があって、かなりエグそうな感じですね。
気になるけど、読むのはちょっと怖いな…
しかし横山くんは浮いちゃってたなぁ…
少年の頃からバリバリ関西人気質な彼の姿をずっと観てるからか、こういうカリスマ演出家みたいな役は似合わない感じがしてしまいました。
関ジャニ∞なら大倉くんの方がまだ良かったのでは。
というか、そもそもこの作品におけるこの役はアイドル俳優ではなくて専業俳優さんがやった方が断然良かったような気がする。綾野剛さんとか。
