アリスinムビチケ図鑑

累 かさねのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

累 かさね(2018年製作の映画)
3.9
TOHOシネマズでMEGと同日に観て来ましたー♪

土屋太鳳ちゃんと芳根京子ちゃんの演技が光る渾身の作品でしたねー。


顔の傷にコンプレックスを持つ不遇の家庭環境で育った名女優の娘"累"(芳根京子)と、美しい顔立ちで何不自由無く育った駆け出し女優のニナ(土屋太鳳)。

累の母の法事をきっかけに、
ニナのマネージャーの羽生田(浅野忠信)を介して2人は出会い、
累の持つ不思議な口紅の秘密を知る羽生田はニナの持病をカバーさせる為、
累を利用し、2人を入れ替えて舞台に立たせようと企むのでした。

口紅を塗ってキスをする度、2人は入れ替わり、
入れ替われば入れ替わる程、
どんどんお互いの人生にまで影響しあい、
運命は思いも寄らぬ方向へと転がって行くのでした…。


顔も性格も正反対の2人の筈が、
入れ替わりを繰り返して行く内に、
観ている方も、一瞬、どっちが今 太鳳ちゃんで、どっちが京子ちゃんなのか、
どっちがニナで、どっちが累なのか分からなくなるくらいに、
混沌として行く2人の状態を見事に演じ切っていた様に見えました。

終盤の舞台の踊り(土屋太鳳)なども熱量がしっかりと伝わって来る快演(怪演w)で、
怒涛のラストをしっかりと盛り上げて行く演出や2人の本気の演技に目が離せなませんでした。


"口紅を塗ってキスをすると顔(見た目)が入れ替わる"2人の物語と面白い設定のストーリーですが、
今作は、2人の女優の演技力が何より光る作品だったのでは…と思いました。