ショウコ

累 かさねのショウコのレビュー・感想・評価

累 かさね(2018年製作の映画)
3.2
舞台演劇みたいなワザとらしい台詞も意外と平気でした👍多分、そのまんま劇中劇が多くて違和感が薄まったのと、演劇を志す人は普段もこんな感じ(倒置表現しがち)になるんだろうって補正が入ったんだと思う。知人にもそんな人いたし…

魔法のリップを塗ってキスすると12時間だけ顔が入れ替わるロウファンタジーで展開は易々と読めてしまいますけど「顔貸りていきます」「まるでシンデレラだな」など、私が思ったそばから台詞で先回りしてくるのでドキッとさせられた。舞台の内容と2人の立場をオーバーラップさせる話運びなんか面白いです。あと仲介してる男の二枚舌タヌキっぷり

ただ、原作の一部を切り出したためか設定でケンケン蹴つまずく。入れ替わった状態で顔に傷がついても魔法が解ければ借りてた顔は綺麗になり、傷は累の方に残る(小学生時代)…でも誰かとキスすれば傷は移動する…アレレ?などの御都合が気になった。ママの半生も無理がある。きっと原作では上手く説明が付いてたんでしょうね

ホクロやトレーニングのくだりから、顔と声は変わろうと肉体はそのまま…って事らしい。「整形して美しくなっても遺伝情報はそのまま継がれるぞ」って諭している様に読めてニヤニヤしちゃったんですけどやっぱり「累ちゃん元から美人問題」が引っかかるし、片っぽ醜い女呼ばわりされてんのにキャスト2人がソックリなのはどう考えても致命的。小学生エピを入れるなら傷だけじゃダメだと思うのです

オーディションのイメージ世界の見せ方とかめっちゃ良かったし、クライマックスは演劇シーンを長々と映すよりあの形にした方が盛り上がれたんじゃないかしら🤔
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