顔が入れ替わる不思議な口紅にほぼ疑問を抱かず、ひとつの使い道しか考えない純粋な人達の物語。もっと利用法があるのでは？身体ごとは入れ替わらないみたいだから、お婆ちゃんと赤ちゃんの場合とか、肌の色が違う場合はどうなるの？そもそもあの口紅は何処から来て、どんな成分で出来てるの？使っても使ってもなくならないの？デスノート的なルールはないの？とかが気になっちゃう。それなりに楽しんだけど、私は入れ替わりものに厳しいのかもしれない。
土屋太鳳ちゃんの女王様キャラは見てて爽快。これからもその身体能力を生かして頑張って欲しい。芳根京子ちゃんは上手だったけど、やっぱり傷さえなければ元の顔が綺麗過ぎるからなぁ。。あの顔で劣等感って言われても。美醜をテーマにしてるんだから、そこは濁して欲しくなかったな。劇中劇の舞台セットがなかなか豪華で白けずに見られたのは良かった。サロメのシーンで生首と寝転がる太鳳ちゃんは、家で仔犬とテレビ観てる女子高生にしか見えなかったけど。あと浅野忠信の役が浅野忠信のせいで裏の裏にまだ何かあるんじゃないかと思わせるのは、この作品に置いては雑音だった気がする。
