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ハッピー・デス・デイのBellのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
4.5
ホラーです。ポスターがかなり怖いです!!

てか、凄いタイトルですよね。
ハッピー・「デス」・デイ。。。。「バース」じゃなくて、「デス」!?
そんなタイトルのインパクトに惹かれて鑑賞。

面白かったですよ~。ホラーなんだけど、グロいシーンはなくって、グロ苦手な私も、安心して観ることが出来ました。


ヒロインは、お酒に酔っぱらっては、色々な男性と肉体関係を持っている女子大生・ツリー。

実は、既婚者の大学教授とも関係を持っていて・・・ぶっちゃけ、かなり乱れている印象A^^;;

そんな彼女のお誕生日の朝。

彼女は、カーターという男子学生のベッドで目を覚まします。

前夜の記憶もないくらいの酷い二日酔い。もちろん、カーターのことも覚えておらず、名前すら知らない・・・。

そして、彼女は、その誕生日の夜、不気味なお面を被った何者かに、メッタ刺しにされ殺されます。

・・・殺されるのですが・・・目が覚めたら、また誕生日の朝。カーターのベッドの中。

色んなことに既視感があります。

自分がお面の人物に殺されるのは、リアルな夢だったのか・・・と思いつつも、そのお面の人物との遭遇を避け、別の選択肢を取るツリー。こうして、お面の殺人鬼とは出逢わないのですが、今度は、違う所で遭遇!殺されてしまいます。

そして、また目が覚めると誕生日の朝、カーターのベッド。

そうなのです!!

彼女は誕生日の夜に必ず殺され、誕生日の朝にタイムリープし続けていたのです。殺されては、その日の朝に戻る・・・を無限に繰り返す・・・。

こうして彼女は、自分が殺されずに済むよう、いろんなパターンの誕生日の1日を繰り返していくというタイムリープもの。

でもでも、どんな選択肢を取っても、どこに居ても、絶対、最後には、お面のヤツがやってくるのが怖い!!

ある時は、部屋に引き籠ってみたり、はたまたある時は、カーターに協力して貰って犯人探しをしたり。それでも結末は同じで。

協力してくれたカーターとも、目覚める度に、他人に戻ってて、ちょっぴり切ない。

そして、いろんなパターンでやってくるお面の殺人鬼。じわりじわりと迫ってきたり、いきなり出て来たり、追っかけ回して来たり、と、ひたすら怖いです。

でも、直接的な暴力シーンは無かったので、グロさはなく、グロ系大苦手な私でも、全然大丈夫でしたよ。

いろいろと怖いのですが、でも、ヒロインがとにかくポジティブなので、笑えるシーンも多々。

しかも、ホラーでありつつ、青春ラブストーリーであって、そこも面白かったです。

彼女からタイムリープの秘密を明かされ、協力してくれるカーターとの間に、ほんのり恋が芽生えるのも、可愛らしくて、応援したい気持ちになりました。

いろんな男性と関係を持ち、乱れてはいますが・・・でも、ツリーは、根はとっても良い子で。

カーターとは純愛っぽくなるのが良かったです。

ある事情から、自暴自棄気味にテキトーな生活を送っているツリー。

自分を大切にしていないのですよね。自分を大切にしないから、他人も大切に出来ない。一見、嫌な子かもしれません。

でも、この謎のタイムリープに巻き込まれることによって、それまでの自分を見つめ直し、自分や他人を大切にするということを学んでいく過程も好きでした。

本当に、ホラー青春ラブコメ・・・って感じかな?



それにしても。

自分を殺したいであろう人間のリストを作るツリー・・・考えてみれば、適当に一夜を共にした男子を手ひどくフッたり、既婚の教授と関係を持って居たり、友達の好きな人と見せつけるようにキスをしたり・・・恨みを買ってる心当たりがあり過ぎなのが凄い(>_<)

でも、なぜか憎めなかったのは、きっと、彼女が、そういう「悪い子」を演じながら、心のどこかで助けてほしいと悲鳴を上げていたからなのかもしれません。

自分が殺されるだけでなく、他の人に危害が及びそうになると、それを回避させようと必死になりますし、時には、カーターが命を落とすこともあってリセットしたりと、決して、自己中心的な性格ではないのが段々と分かってきます。

ツリー、好きになっちゃいました。



タイムリープものなので、ひたすら繰り返される同じ1日。

そして、若干違うルートを通っても、最後には訪れるお面の殺人鬼。

怖くて面白かったです。

そしてそして、この真相・・・真犯人には、ビックリしちゃいました。

でも、よく考えてみると、伏線がいっぱいありましたよね。そして、ある意味、ポスターも伏線だったのでは?と(^m^)

ちゃんと推理したら、解けそうな謎でしたが、ストーリーに引き込まれてて、全然、推理出来てなかったです。

ミステリ好きとして、真犯人を推理できなかったのは悔しいけど、真相の「ダマサレタ~」感は、気持ちが良かったです。

怖いんだけど、面白くて、楽しくて、ハッピーな気持ちになれる、珍しいタイプのホラーだったと思います。

やけっぱちに生きてるヒロインが、自分も他人も大切に出来る人間に成長していく姿が良かったです。



因みにこの映画。

日本で公開されたのは、先月でしたが。

2017年の作品なのですよね。

という訳で、明日、7月12日から、『ハッピー・デス・デイ 2U』という続編が公開なのです。

またしても、ヒロインが、殺されては過去に戻るというタイムリープに組み込まれるようで。

とっても楽しみです!!

絶対、見に行きます\(^o^)/
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