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ハッピー・デス・デイのsanbonのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
3.6
「2U」ありきの為、単体で観たらこんなもん。

今作は、"ホラー"なのに"お約束"を覆す色々な試みがあって、それがいいのか悪いのかかなりマイルドな作品に仕上がっていた。

まず、ホラーなのに"ゴア描写"皆無なのには驚いた。

"スラッシャー"系のホラーとくれば、本来登場人物がどのような殺され方をして、その場面をどれだけ血みどろに、どれだけリアルに描写出来るかというところにお楽しみ要素があると思うのだが、今作では死ぬ瞬間に時間が巻き戻り、すぐリセットされるようになっているから、何回も殺される事にはなるが映像的には殺される手前で毎回終わってしまう。

ここが、ガチのホラー好きにはまず物足りなさを感じてしまうだろうが、これならホラーが苦手な方でも存分に楽しめるだろう。

このように、ホラーというジャンルでありながら、間口を大きく広げた作りとなっているのは、過激さばかりを求める昨今の風潮の中では、逆に新しささえ感じた。

しかも、殺人鬼のマスクもかなりコミカルなデザインである為、意図的に怖がらせようとしていない事は明白である。

そして、"ビッチ"が主人公のホラーも有りそうで無かった。

ホラーにオッパイとビッチは不可欠な存在ではあるが、これまではあくまで脇役として、序盤に殺される為に存在していたポジションであるから、それが主役に躍り出る事はとても珍しい。

まあ、主役といっても何回も殺される役どころだから、役割としては実は変動していないのだが。

それにしても、アメリカはビッチが本当に多いな。

映画の刷り込みのせいで、アメリカの学生はクラブみたいなノリのホームパーティーばかり開いて、酒とドラッグと爆音のEDMにラリった奴らが発情してSEXに興じたりと、速攻で警察沙汰になりそうなドンチャン騒ぎが日常的に行われてるイメージが定着してしまっているのだが、あれって実際どの程度本当の事なのだろうか?

ちなみに、日本では現在「大麻」も禁止薬物に指定されているが、実は本来麻薬として取り締まられていなかった事はご存知だろうか?

というより、そもそも日本は元々が大麻大国であり、その名残として「麻」の字が入った地名は大麻の生産地である事が由来していたり「麻」の家紋や「麻」の入った苗字なんかもたくさん存在している。

更に、大麻は神道とも関わりが深く、鳥居などに飾られる「中連縄」などは大麻を原料に作られ「精麻」として魔除の結界としても用いられた。

そんな大麻は、危険どころか実は超万能植物であり、戦前までは衣食住や医療など多岐にわたり活用されるほどの優秀な植物資源とされ、一年草で成長も早く土壌環境も選ばない利点から非常に重宝されていたのだ。

そもそも、今では大麻=麻薬のイメージが定着しているが、厳密には「まやく」は「痲薬」という字を書き、この痲という字に「痺れる」などの意味がある為、元来「麻」と「痲」は使われる意味合いが全く違う。

そして、大麻に含まれる「カンナビノイド」という薬効成分にこの痲薬成分は含まれておらず、戦前の日本ではカンナビノイドを抽出した薬が、喘息やアレルギーに効くとして普通に市販もされていた。

それどころか、今では研究結果として抗ガン作用もあるとまでされており、中毒性もアルコールやタバコよりも低い事が認められているのだ。

では、何故そんな万能植物が"悪者"に仕立て上げられたのか。

それは「GHQ」が日本に石油製品のマーケットを開拓する為、麻の産業を規制したからである。

当時の日本では、麻の繊維利用は常識的であり、衣服などは基本麻から作られたものを身につけていたが、アメリカが衣料品にも用いられる塩化ビニル樹脂などに挙げられる、石油化学製品を世界中に普及させる目的で、敗戦国である日本に対し占領政策の一環として「ポツダム省令」の中に「大麻取締規則法」を制定し、大麻の栽培や所持を全面的に禁じたのだ。

それ以来、日本人は大麻を精神を壊す悪魔の薬物として規制を続けているが、戦前の日本にはそんな認識は一切存在していなかった。

そもそも、大麻取締規則法と「麻薬及び向精神薬取締法」は、全く別のものとして存在しており、現にアメリカで大麻は"嗜好品"として楽しまれている。

まあ、それでも「マリファナ」にはビッチを育成するには十分の効き目があるのだろうが。

ちなみに僕の近くにも昔、隣に座って来たかと思えば、大勢の前にも関わらず酔った勢いでホットパンツの太腿の間にしきりに僕の手を挟もうとしてくる女性がおり、なんだこのビッチ!?と当時はその尻軽な行為に、何故か唯ならぬ嫌悪感を抱き引いてしまった事があるのだが、実はその子から好かれていた事を後々人伝てで聞いて、誰にでもそういう事をしてる訳じゃない事を知り、惜しい事をしたという経験がある。

思い返せば、あれは実に意気地なしだった。

あの頃は、今のように全く女っ気がなくなってしまうとは予想だにしていなかったなぁ…。泣

と…かなり横道に逸れてしまったが、まあ今作は続編ありきの作品である為「タイムリープ」の謎や、殺人鬼が主人公の動きを先読みして行動出来る謎などは明かされないまま一応の終わりを迎えた形だったので、全ては次の2Uの内容次第といったところである。