外山文治短編集③
最後に観たけど、この作品が一番古いのですね。
寝たきりの妻を介護する夫。老老介護というものです。
シビアな現実がドキュメンタリーのようにリアルに映し出される。
セリフはないけど、二人の声なき声が聴こえてくるよう。なんとも痛ましい。食べることから排泄まで、すべて人に頼らないとできないというのは、本当に辛いだろうなと思います、、。
昔なら、家族や親戚、近所の人でどうにか支えられたことも、核家族化が進んだ今は、とても家族だけでは無理なのは明らか。子育てもそうだけど、家族だけで無理な時は、社会全体で支える仕組みが出来ないものかと思います。簡単ではいかないことは百も承知ですが、血の繋がりや介護保険制度だけでは解決できないことがたくさんあります。
誰にでも必ずやってくる「老い」という現実。こういう映画を観るといつも考えてしまいます。
この監督の三作品を観て、やはり長編を観てみたくなりました^_^