はなこたちゃん

祈りの幕が下りる時のはなこたちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

皆さんのレビューにある様に、名作『砂の器』に対するオマージュが見て取れます👏

加賀と博美(松嶋菜々子さん)の母親を対比させる事で、それぞれの共通点や悲哀を描く、秀逸な脚本と演出でした。

放浪する博美(桜田ひよりさん)と父親(小日向文世さん)のトンネルでの別れのシーンは、号泣。゚(。pдq。)゚。

桜田ひよりさん今後、相当楽しみな女優さんです

父親は娘を守るため、自死を決意するも
父親を焼死させるより、自分の手で…と父親の首に手をかける博美と、
自ら手掛ける舞台『曽根崎心中』がリンクする、何とも切ないシーン。゚(。pдq。)゚。

偽名を使い身を潜めて生きてきて迎えた、壮絶で哀しい死ではあったけれど、
『生きている間にはいい事もあった』と語る父の姿に救われた博美。

親と子の深い絆と愛情に涙…

一方の加賀も又、金森の助言により、
自分が、父親から深く愛されていた事を知る。

『死ぬことは怖くない、寧ろその方が、ずっと息子の側で息子を見守り続ける事ができる。肉体なんて邪魔なだけだよ』

不器用で寡黙な父親の深い愛情に涙…

これだけの深いヒューマンドラマでありながら、緻密で丁寧に、しかもテンポのいい極上のサスペンスに仕上がっていて、各ロケ地の映像も壮大で素晴らしかったです*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*