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祈りの幕が下りる時のkotchanのレビュー・感想・評価

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
4.5
『新参者』シリーズ完結編にして最高傑作!
鑑賞後そう思えました(*´∇`*)エヘヘ

テレビドラマ『新参者』
スペシャルドラマ『赤い指』『眠りの森』
映画『麒麟の翼』
全て好きな作品です。
その完結作ともなれば自ずと期待は高まってしまいますが、その期待を裏切らない素晴らしい作品でした。

「文句無し!」と言いたいところですが、実は序盤はなかなか入り込めませんでした。テロップで補足説明していく冒頭の流れに「なにこれ⁉︎ 」と困惑。これまでとは明らかに趣が違いすぎて違和感ありありで、松本清張の2時間ドラマでも観ているかのような感覚。後半のために尺を稼いだのでしょうか?
それとね、老人ホームでのキムラ緑子の暴れっぷりと介護士のダラダラ長いだけの面白くもない喋り(尺の無駄遣い!)が生理的に受け付けつけませんでした(^^;)
やばい、イライラする…
やばい、気持ちが離れていく…
(どうしよう、つまんない…)←深刻な問題

でも難点はここまで。


もうね、ズルズル引き込まれましたね。
松宮(溝端淳平)が前作以上に頼もしい。序盤から刑事っぽいし(刑事だよ!)、作品ごとに彼の成長を感じられるのはとても嬉しい。加賀(阿部寛)を「恭さん」て呼ぶ方がしっくりくるな。
でもやっぱり加賀の方が一枚上手。そんなとこもチラッと見せてくれるのが心憎いね♪
松嶋菜々子も完結編のラスボスに相応しい存在感を発揮されてます。
「やっぱ超キレイ」
でも怖いんすよ〜
部屋の壁も不気味なんすよ〜

これまで小出しにしてきた加賀の過去がようやく明かされて行きます。それが真相究明の鍵でもあり、事件解決に向けていくつもの線が結びついていくスリリングな展開と複雑な人間関係に目が離せなくなります。
すべては愛ゆえの嘘、愛ゆえの犯行。
今作にも愛が溢れていました。

トンネルでの父娘の別れに涙腺が壊れましたね。

「お父ちゃん…」

号泣(´༎ຶོρ༎ຶོ`)ウワァ-ン

子役の女の子がまたいい泣きっぷりなんです。胸が締め付けられます。
でもね、お父ちゃん行ったと思ったらまた戻って来るんです。

続・号泣(´༎ຶོρ༎ຶོ`)ウソ-ン

まさかこんなに泣かされるとは…
思い出すだけでジワリと込み上げてきます。
「お父ちゃん」
しばらく耳に残りそうです。

あっ、その後も何回か泣いてましたからね。


あぁ、もうこれで終わりなんだなぁ。
感慨深いなぁ。
素晴らしいシリーズに相応しい完結でした。

いつかまた加賀恭一郎に逢いたいヽ(*´∀`)



正直に告白すると気になるところはいくつかありました。
ミッチーはあの後どうなったんだろう、誰にも怪しまれないってのも無理があるんじゃないの?とか、友人の親の顔ってそんなに覚えているもの?しかも26年ぶりだし、あれだけの人混みの中だし〜とか、原発作業員に偏見を抱かせるような扱われ方はどうなんでしょうとか、今作の肝でもある真相に迫るアプローチが急ぎ足だったのでは?とか、挙げればあれこれあります。もっと時間をかけてじっくり描いて欲しかったと思うのは欲張りすぎかもしれませんが、丁寧に作ったらそれこそ前後編の2部作になるだろうし、長ければ良いってもんでもないのだろうし。
結果としてベストの選択ではないにしろ、充分満足できる仕上がりだと思えたのが何よりも喜ばしい。不満点をツラツラ書くのも野暮と思い割愛しましたが結局書いちゃいました。すみません。
完璧な映画なんてないのだろう。
だからこそ、愛すべき"不完全な映画"に自分なりの楽しみをこれからも見つけていきたい。
そんな風に思います。


思いのほか長くなってしまいました。
ここまで読んでいただきありがとうございます☆