Rosso

祈りの幕が下りる時のRossoのレビュー・感想・評価

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
4.1
私このシリーズの麒麟の翼がピンズドでございまして、ドラクエ5のゲマの言葉を借りると「子を想う親の気持ち」ってやつに極めて弱いんですが、今作...。
あんまり語るとこれネタバレになるんですけど、今作もまた僕を殺しにかかっていますよ、ええ。

いや〜序盤の THE☆説明 (実際かなり文字でも説明してきましたよね、潔いわ)やら、予告で使いたいから言わせたんだろうな〜的なアンバランスなセリフとか、そういうのはあるし鼻に付く節はある。あるけれども極上の脚本と重要どころの役者の演技力が、余裕でその辺りのネガ要素をいてつくはどうよ。

麒麟の翼でも今作でも、
子を想う親の気持ちであれば、何やっても許されるのか!(憤怒)みたいな視点で捉えるのも分からなくはないんですけど、
じゃあ果たしてこれほどにまで愛情を注ぎ、子ファーストな人生選択を迷わずできる 親 っつう存在がこの世にどれだけいるかですよ。

あとは冒頭被害者の押谷さんの生き様から僕たちは正義感や興味心で人の事情にずけずけと入り込むことは我が身を滅ぼすということを学びましょうかね、きっと良い人なんだけどお節介は必ずしも吉には転ばないそんな世の中に生きてるんだよなあ...
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