Mm

祈りの幕が下りる時のMmのネタバレレビュー・内容・結末

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

26年前の回想(娘の殺人を庇うところ)と、娘がお父さんを殺害するところで泣いた。子役の女の子の演技がうまい。「おとうちゃーん」が頭から離れない。

犯人は途中から分かったけど(確信したのは回想でお父さんが焼死は嫌だと言っていたから。遺体は絞殺の後焼死…ということは、娘があの言葉を覚えていたからこその絞殺だったのだと)、それよりも回想の方に力を入れてる感じで(尺的にも)、ミステリーというよりはサスペンスやヒューマンドラマを見ている感覚だった。
が、十分に楽しめた。

序盤の謎解きもテンポよく、加賀の母親のこと等も全て説明されていた映画で、満足。
阿部寛カッコイイ。




あのお父さんに、幸せな人生を歩んでほしかった。お金が無くて、身動きがとれなくて、余裕も無くて、自分を証明する手段が何一つなくて、…雁字搦めでどんなに苦しかっただろう…。
全ての元凶はあのお母さんなんだけど。本当にあの母親…。借金をしたのはお父さんじゃないし、自己破産なりなんなり出来なかったのかな…。
今回の殺害も、あのお母さんが施設に居座らなかったら同級生が見つけることもなかったし、娘に会いにも来なかったし、お父さんを見つけることもなかった。同級生を殺害することもなかったし、お父さんが死ぬこともなかったかもしれない。
娘は、母親を殺しても殺したりないだろうな…。

ちなみにミッチーが不倫相手役で出てたけど、まじキモイ(ミッチーは好きだけど役がキモイ)。奥さんいるのに教え子に手を出す時点で無理。娘にも同じことが言えるけど。自分の好きという気持ちを優先させて他人(ミッチーの元嫁)を地獄に落とすという点は、娘もやはり憎んでいる母親に似ているのがなんとも滑稽。
Mm

Mm