からあげ

祈りの幕が下りる時のからあげのレビュー・感想・評価

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)
4.1
どーんと落ちてゆく、切なくなっていく
気持ちがある、やっぱり東野圭吾は好きだ。
自分の命よりも大切なもの
それは‥子供以外には考えられない。
すごく観てて辛かった。子を思う親の気持ち
親を思う子の気持ちが深く深く描かれている。

作品の切なさは「白夜行」も負けてはいない。
嘘で塗り固めた生活に苦しさを隠し生きる若者
の姿が苦しかった。


数年前、夜遅い時間に帰宅するため最終便近い
フェリーに乗ったとき、外でずっと海を見てい
た。真っ暗な海が波立つ、ずっと暗の中に波が
動いている。
すごく、怖かった。夜の海の怖さをはじめて感
じた瞬間であの夜の真っ暗で海底深い海の表情
が忘れられない。
いろいろなことを考え、見つめてた夜の海だっ
たから尚更ずーんと異世界のような怖さを感じ
てしまったのもあるだろう。

この作品を観てあの夜の海を見たとき感じた
怖さや切なさなど、あの時と同じでした。
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