ミク

もうろうをいきるのミクのレビュー・感想・評価

もうろうをいきる(2017年製作の映画)
3.5
普段私が行うコミュニケーション方法は主に目と目を合わせて相手の表情を読み取ったり、発せられる言葉を耳で聞き取り頭で理解して、そして自分の口から言葉を発し返事をする。盲ろうと一言で言っても障害の程度がさまざまで、映画の中では触手話や日本語対応手話、指点字、文字を使ったり自分にあった方法を周りに覚えてもらう努力が伝わった。こちら側もそれを覚える努力が必要だなと思った。

津久井やまゆり園事件の容疑者は「意思疎通が取れない障害者は生きていても仕方ない。」と発言したことに対して苛立ちしかない。健常者は相手のことを理解することを諦め、”聞く”ことをしない。私たちが障害者に対して障害加害者になってることを分からないといけないと思う。手話もできない私は障害を作ってしまっているんだなと反省。なにより、コミュニケーションをとりたい!っていう純粋な気持ちが大切だと思う。

佐渡島で一人暮らしをしてる方が、とても良かった。ビール片手に晩御飯を食べてる姿が味ある!障害があっても親元でも施設でもない住みなれた地域で制度を色々使いながらの生活が持てる。それが当たり前の生活であるべき。

ただこの手のドキュメンタリーは、音楽がいつも哀愁感あってすごく嫌。障害者=大変、可哀想なイメージを払拭したいなら、こんな音楽使わないでー!と思う。
ミク

ミク