小一郎

パトリオット・ウォー ナチス戦車部隊に挑んだ28人の小一郎のレビュー・感想・評価

3.5
新宿シネマカリテの「カリコレ2017」での鑑賞2本目。ロシア国民で知らない者はいないとされるエピソード「パンフィロフの28人」。第2次世界大戦中、ナチスドイツの戦車部隊にわずか28人で立ち向かったロシア兵たちの“物語”を、ロシア文化省の後援とクラウドファンディングにより映画化。

このエピソードはねつ造疑惑があるという。制作者のアンドレイ・シャロパ氏は<映画は戦時中の伝説にまつわる芸術的な見方であってドキュメンタリー作品ではないとも強調>し、同氏にとっては<旧ソ連時代の戦争映画の輝きを取り戻すことが重要>で、<「人々はこうした映画を長い間求めていた」>という。
(http://jp.wsj.com/articles/SB12651166888765394352004581165943210406316)

ということでこの映画は、ロシア、ソビエトの誇りを取り戻せ系の映画、なのかな。ロシア政府も資金を出しているくらいだし。ドイツの攻撃を28人で跳ね返したって、本当なら物凄いエピソードだけれど、事実かどうかはあまり関係ないのかもしれない。

見どころはもちろん、戦闘シーン。これがナカナカの迫力。戦車や戦闘機、兵器が好きな人にはたまらないかもしれない。激しいドイツ軍の攻撃をしのぎにしのいで、絶対絶命と思ったら、ドラマチックなラスト展開。確かに盛り上がるよね。

第二次世界大戦中旧ソ連がフィンランドに侵攻した「冬戦争」で、「雪中の奇跡」と呼ばれたフィンランドの戦いぶりを描いた『ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦』という映画を観たけれど、それと似ている。もっとも『ウィンター・ウォー』は史実に基づいていて、全然劇的ではなく、観ている方も疲弊して終わる。

本作については内容がどうかという以前に、何故、今この時期に制作されたのかということが重要なのかもしれない。そう思うと、ボンヤリ観終えてしまったことがちょっと悔やまれる。

●物語(50%×3.0):1.50
・戦闘シーンに入るまで断続的に寝落ち。故に「ロシアは広大だ。だが、撤退できる場所はどこにもない。われわれの後ろにあるのはモスクワだ」があまり響かず。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・戦いぶりはナカナカ。こういうこともあるのかも、と思いつつ観てしまった。

●映像、音、音楽(20%×4.0):0.80
・戦闘シーンの迫力は凄いっす。