サムカワ

アトラクション -制圧-のサムカワのレビュー・感想・評価

アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)
4.7
これはこれは ナーメテーター!


DVDのパッケージの雰囲気から、B級SFの低予算バカ映画かな〜なんて思って軽い気持ちで観ました。

意外や意外
かなり繊細でズッシリくる力作でした。


物語自体は目新しいものではありませんが、逆に余計なことをしていないといいますか、
純粋に"愛"を描いていて、楽しくも、しんみりしました。

登場人物の変化や行動原理は全部根底に"愛"があるんです。



ロシア映画ということで、前半の宇宙船墜落シーンのCGとか、リアルだし迫力あるんだけど、ハリウッド映画のCGとは、やはりどこか雰囲気が違い、
見慣れた映像とは一線を画す、目に楽しい場面でした。

あとエイリアンのデザインもカッコよかったです。
本当強そうだし、優しそう。

巨大な宇宙船が墜落して、宇宙人も現れたのに、次の日学校が再開してたりするのが、リアルで良いですね。


クライマックス手前に僕の大好きすぎる展開があったり、エイリアンの星がボルヴィックのCMっぽい綺麗さだったり、犬が可愛かったり、
とにかく大好きな映画だな〜と見ながらずっと思ってました。



作中、病院に運ばれてくる人たちの怪我の原因は、基本エイリアンは関係なく、暴動等による、人間同士によるものだったりするのも皮肉でいいですよね。
これだけの事態が起きてて、エイリアンはわりと蚊帳の外といいますか。


低予算映画っぽかったりとか、
ラストにセリフで説明しまくる説教臭さとか、チャーミングなところも含めて好きです。
サムカワ

サムカワ