horahuki

グレースフィールド・インシデントのhorahukiのレビュー・感想・評価

2.0
交通事故でお腹の中の赤ちゃんを亡くした主人公夫妻。夫はその事故で片目を失い仕事を休んでいた。しばらくして仕事に復帰することが決まり、復帰祝いに上司が山奥の別荘を貸してくれたので、別荘で仲良し何人かと遊んでいると、上空を隕石が通り過ぎる。落下地点には謎の石が残されていた。その時から、森に何者かの気配を感じ始め…という話。

POV+エイリアンなSFホラー。
主人公の片目が義眼で、中にカメラが仕込まれてるんです。しかもiPhoneを分解してカメラ部分を取り出して義眼に埋め込んでるんで、めっちゃ高画質(笑)ウェアラブルカメラみたいな感じで「なんでこんな状況でもカメラ回してるの?」というツッコミを回避できそうだな〜と思ってたのに、結局手持ちカメラでずっと撮影してるので、義眼カメラには何の意味もありませんでした(笑)

逃げられない森の中で、確かに何かが自分たちを狙っている。でも、相手は何者なのかも狙ってくる理由もわからない。…ってな感じで『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』と似てる部分があって面白いかも…と思ったのも最初だけ。

結構露骨にエイリアンが襲ってくるんですけど、何をしたいのかが全くわからないんですよね。圧倒的に身体能力は向こうの方が上だから、捕まったら終わりな気がするのに、途中何回も引きずられて連れて行かれても、普通に抜け出してくるもんだから緊迫感なんて全くない。

それに、別荘のテレビが勝手についたり窓ガラスが変な風に割れたり、不思議な現象が色々起こって最初はワクワクするんですけど、次から次へと起こりすぎて途中から冷めちゃうんですよね(^_^;)この不思議な現象も意図が全くわかんないし。

しかも、最後はなぜか良い話な感じで終わらせようとするところもイラっとしました(笑)エンド曲も無駄に爽やかだし。一応最後で謎が解けるようにはなってるんですけど、あ…そう…って感じ。むしろ真相のせいで、逆に今までの展開がいかに雑だったのかが露呈しちゃって、余計に意味不明になっちゃうパターン。これはちょっと残念な映画ですね(^_^;)
horahuki

horahuki