April01

シンプル・フェイバーのApril01のレビュー・感想・評価

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)
3.4
ブレイク・ライブリーは想定内の美しさとゴージャス感があり、リアルも充実してるので彼女みたいな女性にマウントを挑んでも並大抵では勝てない強者。
そういう意味では素を活かしたキャラ設定と演技で、負けてもただでは起きない曲者ぶりが逆に好感持てる。

一方のアナ・ケンドリックは、小ぶりな体格と地味な外見。役柄としても屈折した気持ちを内に秘めながらも、SNSを駆使して外面にこだわり承認欲求強い裏のある女の典型という感じで、正直言ってヤな女だな~と思いながら見てて、その気持ちは結末見ても全く変わらなかったから不思議。

とにかくアナケン演じるステファニーの図々しさに辟易。
シンプル・フェイバーを引き受けて困ったことになるという同情よりも、詮索するのはまだしもネットでさらしたり中指立てたり下品すぎて我慢できない。
調子に乗って家に乗り込む上に旦那とまで色々と・・・とかそこに至る気持ちの変化を丁寧に描いてくれれば良かったけど、これではただの陰湿女、明るく見せてるけど根は暗い。

基本の人間関係がブレてるのが致命的。そもそも保険金の件に共謀してたのは誰なのか、旦那の立ち位置が中途半端なのが女性同士のバトルに入りきれない無能野郎という感じでストーリーを壊してしまっているのが残念。
April01

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