中高生向けに作られた青春映画はたくさんある
青春映画が捉えるべきものはなんだろうか。
イケメン役者のかっこいいキメ顔？
美少女たちの可愛らしい笑顔？
刺激的な物語？
美しい風景などのカメラワーク？
それはそれで間違っていない。
だが、それはあくまでも副次的なものでしかないはずだ。
本作が捉えたもの、それはあの頃にしかないほんの一瞬の煌めきであり、何者でもない若者たちが何かを成し遂げ、何者かになる瞬間である。
本作はその”時間”と”感情”をカメラで見事にとらえることに成功している。高杉真宙がカメラで写真を撮っているのと同時に、本作は登場した多くのエキストラも含めたキャストの青春をフィルムに収めている。
どうせならば日本の映画業界は若者向けの作品として、これほどの傑作を是非参考にしてほしい
少女漫画原作の、甘い恋愛だけが映画ではないのだ。
あと１週間早く見ていていたら年間ベスト10入りもありえたほど、大好きな作品です。
