以前「トト・ザ・ヒーロー」という映画を見て、ジャコ・ヴァン・ドルマルという監督を知りました。とても気になった監督さん。
そのドルマル監督の作品を見るのは2作目です。
とても不可思議な内容でした。嫌いではありません。
2092年の未来の世界は、どのように描かれているのか興味がありました。でもこの映画では、2092年の世界は具体的に出て来ません。部屋の中だけです。
1975年ー 2092年 117年間 生きている
未来の老人 皺くちゃのお爺さんニモに質問をして爺さんが回想してゆくスタイル。
インタビュー ・ウイズ・ニモ爺さん
選んだ人生と選ばなかった人生。
時間はクロスし、行ったり来たり。
どちらが真実でどちらが願望だったのかわからない。
コアとなる映像は幼いニモが駅でお母さんが乗っている列車に乗ろうと一生懸命に走っている場面です。プラットフォームにはお父さん。お母さんに追いつくのか?追いつけずにお父さんに抱擁されるのか?
3人の女性たち アジア系の女性が一番印象に残りました。報われず、可哀想で‥‥
私が生きた どの人生もすべて真実だと述べる2092年のニモ爺さん。
後半から見続けるのが少ししんどくなりました。何故なら着地点が見えないからでしょうか?
綺麗で、鮮やかで、センス溢れる撮影
117歳のニモの表情 特殊メイク 圧巻です。