超ひも理論的、118歳のスライスオブライフ作品。死ぬ前に137分もらえたら絶対これを観て死にたい。最高でした。
これジャコヴァンドルマル監督だったとは！八日目のパスカルデュケンヌの登場にあれ？と思い調べたらまさか。作品にはトトザヒーローっぽい語り口もあり、なるほど納得。最高です。
ひとりの男の生涯に何があったのか、過去を思い出しながら超展開・ミステリアスに物語は進む。そのストーリーテリング方法が尋常じゃない。何パターンもの自分の人生を同時進行で語っていく。何が事実で何が空想なのか。そしてそれを違和感なく、全てが調和したような圧倒的構成でまとめ上げる。脱帽です。
事実とか空想とか本当にどうでもいい。可能性の全てが内包された、終わりある人生の何と素晴らしいことか。
そこには幸せもあり、不幸もあり。また不幸の先の幸せもあり。チョークのシーンが繋がった時は死ぬほど泣いた。
今日はこの作品を観ながら寝落ちします。目覚めたらどんな自分でしょう。ニモノーバディ。誰でもない名もなき人。良かったです。
