キッチー

ミスター・ノーバディのキッチーのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
3.5
これは時間がテーマになっている映画で間違いないと思います(キッパリ!)。人間は生まれた瞬間から色々な選択をしているんですが(赤ん坊ですら泣くか泣かないか選択しているとか)、選択によって変わる未来が無数にあって、それをすべて体験できる人がいたら、たぶんこんな感じになる...という世界を見せてくれている作品。

主人公の男性が関わる断片的な映像が次々と出てきます。人生の岐路に立つ選択があり、同じ時間軸の映像もあるので、選択の正否も推察出来るのですが、単純なパラレルワールドを描いているだけではなさそう。独立した映像たちはそれぞれ繋がっているのかさえ、怪しいような...
時間が取り払われたような世界にも見えます。

そして生まれる前の存在たち(胎児よりも魂に近いのか?)には、自分たちが辿るであろう人生の様々な未来を見る能力とか、どの親を選んで生まれようか自ら選ぶ能力とか、備わっているという...なんかとてつもなく壮大な仮説も示されているような気がしました。

年をとった主人公がいて、昔を回想しているように見えますが、実は生まれる前の存在たちが見ている未来なのかもしれないなんて感じもするし。
溺れるシーンが何回もあるので、そこだけはリアルに息苦しかったけど、全体的に夢を見ているようでもありますしね。

...などと、なんか、解ったような解らないような話ですみません、私的にも、きっと解ってないんでしょう(笑)
そもそも、主人公だけが不老不死ではないという設定からして、よく解らない。
たぶん面白い映画なんだと思いますが、理解力無さすぎでした。

ズラズラと感想を並べるだけのレビューになってしまいましたが、何回か観れば見方も変わるかもしれません。
少ししてから、また、見直してみたい作品です。




※追記:この映画、他のサイトで前に観て撃沈された『クラウドアトラス』と一緒に紹介されているのを見つけました。やはりちょっと苦手なジャンルのようです。
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