歩くチブ

ミスター・ノーバディの歩くチブのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
4.0
記憶×想像×時間=

映像が斬新でお洒落でセンス良すぎて、それだけで充分楽しめる。鳩の迷信行動から始まり相対性理論やら天使の口止めの跡の話なんかを途中で挟んでくるあたり、なかなかやりおる。

あまりにもセンスの良い華麗な離れ技が続きすぎて、これどうやって着地するんだろうと少し心配になりながら観ていたけど、最後の最後まで減点されることもなく着地も見事だった。

人生には正解もなければ間違いもない。たしかに未来が昔にはあったということだけ。だからたまに過去を振り返って、好きだった人の写真をつまみに酒を飲んだっていいわけだ。切なくなるのは分かっていても、その切なさを感じられることが素敵じゃないか。人生は選択の連続だから面白い。そして、切ない。辛い。寂しい。痛い。苦しい。悲しい…

スタンドバイミー、ビッグフィッシュ、そしてミスターノーバディ。
挿入歌にバディホリーのエブリデイが使われてる映画にハズレはない説。

時間、それは感覚であって生きたということはただの記憶でしかないって本で読んだ。
by 坂本慎太郎
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