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ハイキュー!! コンセプトの戦いのanzuのレビュー・感想・評価

4.0
オリンピック期間中、女子バスケットの活躍に魅入っておりました。
特に、162㎝ポイントガード町田瑠唯選手が、長身の対戦相手を撹乱して、自らも得点していく闘いはカッコ良かったです。

そんな姿を観ながら思い出したのが、少年ジャンプで連載していた「ハイキュー」です。
身長163㎝ミドルブロッカー、小さな巨人を目指す日向翔陽がバレーボールで全国を目指す、スポーツ漫画の王道ストーリー。

持たざるものが、持てるものに打ち勝つ為に、並々ならぬ努力の中で、己の武器を増やし闘う。まさに王道。

少年漫画なので努力友情勝利で勝利を掴み取っていく姿は爽快です。
特にこの「白鳥沢戦」の小さな巨人翔陽vs圧倒的強者牛若は熱い!!

映画版総集編で、漫画もアニメも観てて、内容知ってるけど、熱い!!熱量が凄い!!最後の最後まで熱い!!泣ける!!

ハイキューの凄いところは、翔陽が所属する烏野高校バスケット部が成長して、勝利を掴んでいく姿に単純に感動を覚える事と、敗者の気持ちがリアルなとこ。

敗者が後悔したり、逃げたり、迷ったり、言い訳したり、誰かを責めたりして、下を向いて、そこからまた前に進む姿をきっちり描いているところがリアル。
凡人の人生なんて、後悔ばかりだし、努力が必ず実る訳じゃない、辛い事悲しい事が多くて、才能やセンスのある人に敵わないことの方が多い。
でも、立ち止まってられなくて、歯を食いしばって努力したり、ある時は全力疾走で逃げたりしながら、ジタバタ這いつくばって足掻いて、カッコ悪く進むしかない。
ハイキューの敗者の言葉が胸に沁みる。

ハイキューは漫画、架空の話だけど、オリンピックの女子バスケットは現実なんですよね。
あの舞台にいるだけで、彼女達は凡人ではないけど、フランスやアメリカの恵まれた体格能力から比べると、やはり劣る部分がある。小さな町田選手が翔陽と被りました。
スポーツっていいな。女子バスケット銀メダルおめでとう㊗️
anzu

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