たまこ

ニア・ダーク/月夜の出来事のたまこのレビュー・感想・評価

3.6
ちょいワルの青年ケイレブは、ある夜、めちゃくちゃかわいい女の子をナンパする。
彼女が吸血鬼であるとも知らずに…。

「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー初監督作らしいです。

女性が監督したと聞くと、ともすると「トワイライト」シリーズ的な美男美女の甘く切なく安いヴァンパイアもの(見てないから知らんが)を連想しそうですが、
暴力描写もガッツリな男前な作品でした。

ヴァンパイア集団がパンクなゴロツキの集まりでかっちょよく、
そのボスを演じるランス・ヘンリクセンが、ちょっと「ブレードランナー」のルドガー・ハウアーを彷彿とさせるのよね。
哀愁漂う悪って感じで魅力的。

そして一番ぶっ飛んでるのがビル・パクストン。そういえば彼はこんなクズ役がよく似合う。
(パッケージのケダモノは、とち狂ったビル・パクストン。なぜこれをパッケージにしちゃったんだ?)

主役2人の恋の行方よりも、ゴロツキ共の哀しい運命になんだか同情してしまう、そんなよき映画。
たまこ

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