メリークリスマス♪
ということでクリスマスにピッタリなこの作品を鑑賞。
【こんなサンタさんは嫌だ】
・クッキーとミルクを食べ散らかして帰る
・プレゼントは問答無用で男の子にはバット、女の子にはフラフープ
・兄弟喧嘩で腰を痛めて、当日そりに乗れない
・予算が足りないから、プレゼントをお願いする手紙はシュレッダー
本当にサンタさんがこんなんだったら嫌ですね。でも本作ではそんなサンタさんの実情をけっこうしかり描いてくれています。
内容はというと、誰でも皆に寛容で、徳が溢れすぎて聖人(サンタクロース)になった弟と、そんな弟の陰に隠れて育ったために、ひねくれてしまった兄が長年の因縁に決着をつけるというもの。
まず兄貴がくそ野郎。コンプレックスもあってか、他人の家のサンタの像を子供の前で破壊して立ち去る始末。偽募金活動で警察のお世話になったり、彼女の誕生日をすっぽかしたり。しまいには数十年ぶりに会った弟にお金を借りるために引き受けた仕事も投げ出す有り様。ここまで糞だともはや清々しい。でもそれなのにどこか憎めない奴なのが不思議。
ストーリーを含め、娯楽要素に溢れていてテンポよく笑えるし、何より見終わったあとにホッコリするのが良い。この季節で家族で観るのにピッタリな一作。
くそ野郎だった兄貴が、近所の身寄りのない子に犬をプレゼントするシーンは感動もの。
そして意外だったのがデヴィッド・ドブキン監督ってこういう軽く笑える映画だけでなく、シリアスな『ジャッジ』とかも撮ってるんですね。
2015年間ベスト10を出す前にまた観たいな。