ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男の作品情報・感想・評価

「ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男」に投稿された感想・評価

yuka

yukaの感想・評価

3.6
ナチスによるホロコーストをハンガリーから描いた映画

見る前からホロコーストが題材ということで重く苦しいのはわかっていたけれど、他の映画に比べるとまだマシな方かもしれない。
ハンガリー側からホロコーストを描いた映画はなく、歴史的背景がわかってよかった。
もっと知識があったら見方ももっとかわってさらに楽しめたかもしれない。

"ナチスになりすました男"
政治的なポジションにある人の物語かと思っていたが実在したピンチャス・ローゼンバウムという一般人の物語
自らもユダヤ人であり迫害される危険があるにもかかわらず人々を救うためにナチスになりすますという危険を冒し人々を救った。
あの状況下でこれほどまで勇気のある行動ができるのか。
そしていくら人々を救っても、それはほんのごく一部であり救えなかった大多数を思い、苦悩している姿がよく描かれていて胸に響いた。
正しいことを行う、その難しさと尊さに涙がでた。
といってもダラダラ泣かせるような演出はなく、ぐっとこみ上げるようなものだった。
ただ、ストーリーのわりにそこまで緊張感を感じられなかった。
個人的にはヒヤヒヤしたくないのでよかったが映画としてもっと手に汗握るような演出にしてもよかったのではないか。
爆撃のシーンなどは迫力があってよかった。

最後の終わり方は映画としてはガッカリの結末なのかもしれないが、暗い歴史を描く上で少しでも未来への希望がある終わり方でよかったのではないかなと。
なんなら子供にイラッとすらきましたが。。
ヒロインのハンナ役の方が平愛梨似の美人さんでとても印象的でした。
ダイナ

ダイナの感想・評価

3.4
本当に非情な世界。

ナチスのユダヤ人迫害を
ハンガリーの視点から描いた映画。
こういう映画は覚悟して観るけど
やっぱり
悲しくて、つらくて、胸が苦しい。

きっと知られていないだけで
人々を守ろうとした人は
彼以外にもたくさん
いるんじゃないかと思う。
願望でもあるけど、そう思いたい。

この映画の中で、
敗北宣言に喜んでいる姿が
とても印象的でした。
日本人も声には出せないけど
そう思っていた人はいるんじゃないかな。
良し悪しは言及しないけど。

こういうことが世の中で
起きていたということを
しっかり学ばなくてはいけないですね。
こういった歴史的事実を扱った映画で書くことでもないというのは百も承知だが書く。

バーン・ゴーマンが軍服
バーン・ゴーマンが軍服
バーン・ゴーマンが軍服
バーン・ゴーマンが軍服
Dick

Dickの感想・評価

3.5
❶マッチング:消化良好。
➋WWⅡ末期のハンガリーでナチス兵に成りすまして、多数のユダヤ人をホロコーストから救った実在の青年を主人公にした物語。
➌冒頭とエンドロールで示されるように、本作はピンチャス・ローゼンバウムの実話から着想を得て作られている。
ナチス親衛隊のアイヒマンやスコルツェニー等、実在の人物が実名で登場するが、主人公や恋人の名は仮名である。
①冒頭で:「inspired by a true story」。
②エンドロールで:「This film was inspired by the courage of Pinchas Rosenbaum whose passports and rescue missions saved thousands of lives. His family was murdered in Auschwitz along with 500,000 Hungarian Jews.」。
❹両親と妹弟がアウシュヴィッツに送られ、唯一人生き残ったユダヤ人の主人公、エレク(ジョナス・アームストロング)は、親友と共にブダペストのグラスハウス(中立国スイスの駐在外交官事務所)で、危険なユダヤ人救出作戦に従事する。
❺ユダヤ人や仲間達が次々と犠牲になっていく中で、エレクと恋人のハンナ(ハンナ・トイントン)は、九死に一生を得る。
❻銃で撃たれて死んだと思われたエレクが、実は生きていて、アメリカで幸せな家庭を築いていた等の都合の良すぎる描写や、いささか手前味噌的なエピソードもあるが、それは、エレク達が強運に恵まれた結果であり、多数のユダヤ人の命が救われた事実は賞賛に値する。
❼舞台は、13年後、1957年のアメリカに飛ぶ。エレクとハンナの養子となった戦災孤児が、成長して結婚式を挙げ、エレクとハンナに感謝するエピソードで本作は幕を閉じる。そして、エンドロールで、その後の主な登場人物の結末が示される。
❽反ナチスの物語は色々あるが、本作は、それ等の中でも長年歴史に隠されていた珍しいハンガリーの物語で、大変興味深く観た。
❾時代考証がしっかりしていて、戦争シーンも迫力タップリで、見応えがあった。
❿トリビア:ハンガリーの人名表示:
①ハンガリーでは人名は日本と同様、国内では「姓」―「名」の順、外国向けには「名」―「姓」の順に表記される。
②日本で一番有名な存命中のハンガリー人と言えば、『倫敦から来た男 (2007)』や『ニーチェの馬 (2011)』の映画監督タル・ベーラ(Béla Tarr、Tarr Béla/ 1955 - )だろう。彼の名は、「タル」が「姓」、「ベーラ」が「名」であり、日本では「タル・ベーラ」と表記されるのに対し、英語圏では「Béla Tarr」と表記されている。
③この事実を知っている人は多くないと思う。小生は、10年程前、同じ職場に、.独身時代ハンガリーに2年間滞在されていた珍しい経歴の主婦の情報で初めて知った。

(2018/05/18シネマスコーレで鑑賞)
矢十字党がなにかわからなくて調べた。勉強になるしストーリーもいい。
ドイツの同盟国であるハンガリーの1944年を描いた一作。
ナチスドイツにおもねる一派がいるのはお馴染みの光景だけど、政治家達の反応が侵略慣れしてるという印象が強くて驚いてみたり。
それはともかく、同胞を救うために埋めた死体から剥ぎ取った制服を着てナチスになりきったエレク=ミュラーが色んな意味で凄いんだけど、「汚れは落とせば大丈夫」って大丈夫じゃないんじゃ……イヤ、ソコは気にするトコロじゃないんだけど。ハンガリーって石油出るんだ、というトコロも印象強かったけど。
ともあれ、救えなかった人々のなかに自らの家族が含まれているために多くを救いながらも悔いを感じないではいられない、というエレクの表情が絶品。悪魔を退けるためには鬼とでも契約しなければいけない瞬間がある、という政治の世界のシュールを浮き彫りにもしている。

それにしても、川辺に並ぶブロンズの靴……見てみたいかも。
たま

たまの感想・評価

3.0
ハンガリーという国は、歴史上多くの国々に侵攻されたり征服されたりした。モンゴル、オスマントルコ、オーストリア、ドイツ、ソ連など。
第二次大戦中もドイツの影響下に置かれ、それを回避しようとソ連に近づくけと、国内のナチス信望者たちのクーデターにあう。その後はソ連からも攻められる。
この映画は徐々にナチス親衛隊によってユダヤ人が迫害されていく様を描いている。ユダヤ人にとってもはや安全な場所などどこにもないほど追い詰められていく中、ナチス親衛隊の制服を身に付け、ユダヤ人を救出しようと試みる青年が主人公。
シンドラーや杉原千畝などユダヤ人を救った人物は有名だけど、ユダヤ人がナチス親衛隊になりすまして、多くのユダヤ人を救済したこの話は初めて知った。
その勇気たるや想像も絶する。
ラストはアメリカが舞台となるが、終戦後も混乱の続いたハンガリーが想像出来るのが、また少し辛い。
natssh

natsshの感想・評価

3.0
テンポが良い。
ハンガリーでの第二次世界大戦。
映画というより。ドラマ風。
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