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クワイエット・プレイスのなちここのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
5.0
オープニングからひたすらに無音。
静まり返る荒れた街で、"音" に対して異常に神経を澄まし無音を貫こうとする家族とその緊迫感に、この状況の異様さを思い知る。

玩具の音を鳴らしてしまった男の子が、
父親の助けが1歩届かず、無惨にも怪物に殺されてしまう無情さ。からのクワイエット・プレイスよタイトル表示が最高すぎてめちゃめちゃ興奮した。
最初から絶望MAXな世界観!!!


テンポよく、あの尺の短さで世界観の恐ろしさも見せるのに成功し、さらに激アツな展開のてんこ盛り!!!
脚本めちゃくちゃ良くない?!

この絶望に溢れた世界観と一切の音を出せない緊迫感。 見せるのが上手すぎでは??
この展開はアツい!!!って流れを汲み取りまくって、見たかったシーンを余すまで見せてくれる。。

父親が子供達を守るために最後の音を出すシーンがもう絶望と悲壮感に溢れてて...

よもや女の子の補聴器の周波数が奴らの弱点だったとは。マイクで増幅させるとは。弱った隙にヘッドショットで殺せることに気づいた母娘のクリーチャーとの闘いを予感を残したままエンドロールを迎えるとは!!
その展開はズルいって~!!


容赦なく死ぬ子供、
異常な程の緊迫感、
耳に特化した恐ろしいクリーチャーが見れるのも最高すぎるし、
赤ん坊が生まれた時の対処、
花火を使った撹乱、
歩く道は石灰を巻く、
とかの" 無音 " の異常な生活の一部が
見えたのもめちゃめちゃ良い...!!!!!

あれだけ手話で会話してたのに、滝の傍で雄叫びを上げる抜け技があるのとか好き。

ロケットや釘や父親の作業場の伏線もしっかり回収されてて素晴らしい。。
クリーチャーがしっかり怖いのもいいね!

家族以外の登場人物はほとんどいないが、
森で出会った、奥さんを今し方殺されてしまった老人の絶望と堪えきれない悲痛な嘆きが最高すぎ。
そのまま殺される無情さも相まってお気に入りのシーン。


これは次回作が楽しみすぎる...!!
弱点を知った母娘が最強ハンターになって、
それでもチートなクリーチャーが出てきてくれたりしたらもう感無量だな...
変な続編作られたら許せないかも。

バードボックスを彷彿とさせるけど、
どっちが先だっけ? どっちも好き

好みだったので満点👌🏻(評価ゆるゆる)
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