てるる

クワイエット・プレイスのてるるのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
2.0
フリーパス鑑賞。

設定は面白いのに予想外につまらなかった。

音を立ててはいけない設定だけど、ホラー描写としては音で驚かせるばかりで、ホラー映画としての矜持は何もない。
この監督が元々ホラー映画に疎いらく、いくつかのホラー作品を観て参考にしたらしいので既視感が凄くてホラー愛が全く感じられない。

それにこの映画で訪れるピンチがほぼほぼ家族の自業自得感があってイライラさせられた。
とにかくピンチを作りだすための脚本であり、主人公一家がそれに沿ってバカすぎる行動するのでツッコミどころ満載。
「あー、こういうピンチを作りたいから、こういう行動するだろうな」って予想をことごとく実行するので緊迫感ゼロでした。

特に釘のシーンとか、普通何かに引っ掛かったらそこ確認するだろ!って話だし、そもそもなんであんなとこに釘が飛び出てるのか不明。

あと父親が頑なに地下へ降りることを禁じる意味が分からない。

え、マットレス1枚で安全なら普段の生活からそうしろや!てなる。

更には子供がブサイクすぎる。
ブサイクだけならまだしも、あんな状況下なのに反抗期かしらんけどアホなことばっかするから余計にイライラ。

しかもエイリアン達にあんな弱点があるなら人類はさすがにあそこまでの状態にならないのでは?

B級映画としてなら悪くはないけど、やはり劇場公開作としてだとガッカリ。
よかったところと言えば、ラストでエミリー・ブラントがショットガンをガシャンてするとこくらい。

そりゃどうしたって「ドントブリーズ」と比べちゃうけど、緊迫感や怖さ、面白さでいえば足下にも及ばない駄作。
クリーチャー造形は悪くないのでもったいない。

それにしてもこれロッテントマトで高評価だったらしいけど、最近のトマトは全く信用ならん。
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