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クワイエット・プレイスのblacknessfallのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.6
映画の日は鑑賞料金安いからなるべく時間作って観てるんだよ。
今回はジェームズ・ワン監督がマイ・ブーム中で死霊館シリーズにハマったから、死霊館のシスター観る気満々だったんだけど、近くの映画館、IMAXと4DX上映しかなかったんだよ💦この2つは映画の日割引き適応外、、
だから、今日無理して観る意味ないんだよ。
2Dと同じ値段にしろとは言わないけど、ちょっとぐらい安くしてほしいよな😬💨

なので2Dで安く観れるクワイエット・プレイスにした👁️

これ、思ったより凄かったな。音を出したら死ぬて設定でどこまでできるのかと思ってたけど、こんなに斬新でおもしろい映画だとは思わなかった。

物音を聞きつけて人間を襲ってくるクリーチャーがウジャウジャいる世界で生活する一家の話。
このクリーチャー、とにかく聴力がすごいんで襲撃されないために慎重に慎重に音をたてないように生活しなきゃいけない。この無音生活の描写を丁寧かつ緻密にやってるから、伝わるんだよね、こっちにもしっかり、ちょっとの物音がいかに命取りになるのか。そしてそんな生活がいかにストレスフルで緊張度の高いものなのか!なので何も起こらないシーンでも常に張り詰めた気持ちになるんだよ。常にヒヤヒヤしながら観ることに笑

こーゆー感じだからスクリーンを不穏な静寂が覆う時間が多くなる。それにつられてこっちも息苦しくなる。
ちょっと味わったことがない種類の緊迫した空気に疲労すら感じる。
でも、これが苦痛になるどころか物語に入り込む引力として機能してる。苦しいのに目と神経がスクリーンに吸い寄せられるような陶酔感。

ホラー映画なんで当然、無音生活が綻び、静寂が破られてクリーチャーに攻撃される。それとの攻防になるんだけど、ここも良かった。音にのみ反応し襲ってくるクリーチャーの特性を活かしたスリリングなシーンの波状攻撃!

要するに全編にわたり、緻密に構築されたスリルとサスペンスで客をノックアウトしてくる上質なホラーなんだよ。クリーチャーも有りがちながら恐さとかっこよさがいい塩梅だし😀
さらにそこにベタながら濃厚で感動的な家族ドラマまでしっかり画き込んでくる。構成力が半端ないんだよね。エンターテイメントて側面を考え抜いて作ってる気がした。こりゃヒットするわけだよ笑

でも、半面、ロジカルすぎる気もして基本的に好みの映画ではないとも思った。
ホラーは本能的な跳ねと思わずクスッとしてしまう無意識なヌキがあるやつが好きなんで笑

しかし、アメリカはここ数年、必ず奇想をうまく転がした斬新なホラーが出てくるな!イット・フォローズ、ドント・ブリーズ、ゲット・アウトときてクワイエット・プレイス。
この流れ、続いてほしいな😬
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