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クワイエット・プレイスのtakumiのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
4.3
音に反応して襲いかかる"何か"によって滅亡に瀕した人類のなか、生き残った家族を描くサバイバルホラー。

ハラハラドキドキしっぱなしの90分間、心臓に悪い映画オブ・ザ・イヤー2018でした(当社比)!

襲い来る"何か"が一体何物なのか、細かい説明は一切なく家族のサバイバルドラマに徹した作りがとても良かったです。設定の斬新さや冒頭のまさかの展開で驚いたものの、その後の展開はかなりベタでした。しかしながら家族愛のドラマは丁寧に描かれていて、終盤には涙が… ジョン・クラシンスキーの頼もしい父親ぶり、エミリー・ブラントのハラハラ顔どちらも素晴らしかったです。

ホラー映画とは謳っているだけあって音でびっくりさせられるシーンが多かったですが、モンスター映画と言ったほうがしっくりくるかな。モンスターの頭の造形良かったです。家の周りに様々な仕掛けを用意している感じはアイ・アム・レジェンドっぽくて、サバイバルものとしても楽しかったです。娘に渡したマルチナイフを活かすシーンがないのは残念かな。

ホラーとしてのハラハラ感に家族愛のドラマ、伏線回収までしっかりした手堅い作りでした。これは是非とも映画館で緊張感を味わってほしい一本です。最後のワンカット、エミリー・ブラントが『オール・ユー・ニード・イズ・キル』のときのような勇ましさを見せてくれて笑っちゃいましたね。

最後にこの映画はタイトルの通り物音厳禁です。携帯は電源を切って、ポップコーンも静かに食べましょう… (携帯の着信音を鳴らした輩が居てかなりイラッと…)
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