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クワイエット・プレイスのbibliophageのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
4.4
休日の昼下がり、秋晴れ、お客さんいっぱいの映画館。久しぶりにスクリーンを見上げる位置で鑑賞。首、痛くなる?と心配しつつ。そんな心配をすっかり忘れさせてくれました。

ファーストシーケンス。終末モノでは定番のスパーで家族が物色しています。音を立てずに。夫婦と子供3人。小さい子供、スペースシャトルのおもちゃを取ろうと台の上に乗って手を伸ばします。やっと指先が届く、「あっ」スペースシャトルが落っこちで音を立てる寸前、お姉ちゃんがキャッチして事なきを得ます。しびれます。その後の展開、橋でのシーンを含めこの冒頭にはしびれました。

恐怖を煽るような低音の音楽、難聴の女の子の補聴器を外した時の完璧な無音(映画館で一瞬でも無音、って始めてかも)。いっぱのお客さんが息を詰めます。(この体験は素晴らしい!)無音のインパクト!

最初、なんだかかわいくないなーと思っていた女の子リーガンが
だんだんかわいく見えて来ます。そんな映画って素敵だと思います。

途中の出産のシーン、子供たちがはぐれてしまうサイロでのシーン、
え、まだ続くのというこれでも感。緊張を切らすことなく見ることができました。

ラストの贈り物もあっていいじゃないですか。ただ、後で考えると…っていうことはあります。この敵なら、人類は一掃できるくらいの頭はあると思いました。音を聞きつけて襲ってくる、自然音と動物の発する音は分離できないとすると、やっつけられるでしょう。やっつけ方を考えるのも、反対に楽しいのではないでしょうか。

jump-scare って用語を覚えました。
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