あー怖かった。
ホラーとかスリラーは怖いのでDVDになるまで待つことが多いのだけど、これは勇気を振り絞って映画館に行ってよかった。
「音を立てたら、即死。」って秀逸なキャッチコピーに加え、誰かやってそうでやってなかったアイデアの勝利だよなあ。会話はほとんど手話かささやき声程度。生活のひとつひとつに音を立てないように工夫を凝らし、同じように静まり返る劇場、という映画の中も外も異様な空気に包まれて、すごく特殊な体験をした気分。
ネタバレ云々はそれほど重要かなあとは思ったが、ひとつひとつの動きや音にいちいちビクッとし、次何かが起こるんじゃないかっていう緊張感と恐怖で、いい意味で早く終わってくれーと思ってた。
家族を演じた役者陣も皆良い。特に、憔悴しきった顔が似合うハリウッド女優ナンバー1のエミリー・ブラントが、今回もこれでもかというほど追い詰められるのでファンは必見だと思う。
中でも一番の見せ場と言っていい出産のシーン。三重苦に追い詰められるエミリー・ブラント迫真の演技。でも個人的に、あのシーンのアレが痛すぎて、「あ、待って痛い痛い痛い」ってなった。今作一の痛いキツいシーンだったなあ。
他の人の感想や、レビューを観てて、確かにあれはおかしいよなとか、なんとかできたよなって後から思ったけど、観てる時には全然気にならない程楽しめました。個人的には、よっしゃやってやるよオラァッ‼︎みたいな空気のラストも割と好きです。これ、DVDで観たら面白さ半減だと思うから、是非映画館で観て欲しい！
