怖くはなかったけど面白かった！
音を立ててはいけない世界、そこで生き抜く家族の設定が面白い。
音を立ててはいけないとか全然分かってない子供、音が一番大事なのに聴覚障害を持つ長女、とにかくビビりな長男、出産間近な妻、サバイバル力が高そうな旦那……材料は完璧、楽しくないはずがない。
ただしリアリティには欠ける。エイリアンのスペックは未知だから分からないとしても、籠城してる拠点の生活感の薄さはどうしても目に付く。いくらなんでも甘過ぎる……本当に生き抜く気ある？特に意味ないイルミネーションを飾り付ける暇があるなら、とりあえず滝の近くに引っ越そう？笑
エイリアンの造形が素晴らしい。特に頭部の意味不明な気持ち悪さが良い。あんなに気持ち悪く聞き耳を立てることができる生き物（？）は初めて見た。
「叫ぶ」という行為が死を意味するってのがなんともオシャレで好き。もともと叫ぶって、感情の爆発を伴うことが多いからグッと来る訳だけど、それが死を意味することでより一層刺さる。最後の命懸けの雄叫びに心が震えた。
