Inagaquilala

クワイエット・プレイスのInagaquilalaのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.8
アイディアが秀逸な作品だ。近未来、人類は、音に反応して襲ってくる怪物によって、絶滅にまで追い込まれている。そんな危機のなか、「けっして音を立ててはいけない」というルールを遵守して、ひっそりと生き延びている家族がいた。聴覚障害を持つ娘を中心に、その怪物と対峙する一家の闘いを描いていくSFホラー。「音を出してはいけない」という縛りが、画面に緊張感たっぷりのサスペンスを生んでいる快作だ。

監督はジョン・クラシンスキー。彼は、この作品では脚本も出演もこなしており、しかも彼と夫婦役を演じるのは、実生活でも妻であるエミリー・ブラント。作品はアメリカで今年ヒットも記録。クラシンスキーは、いまAmazonプライムで配信されている「ジャック・ライアン」も好評で、今年はなかなかの当たり年かもしれない。いろいろ毀誉褒貶のある作品だが、自分としては、「音を出してはいけない」ということがこれほどスリリングなのかと思うくらい、このアイディアはなかなか楽しめた。
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