チーズマン

クワイエット・プレイスのチーズマンのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.6
とにかく音でビックリすることの多い作品だった。
無音と大音量のギャップがすごいね。

もうすっかり観客も減ってしまってガラガラの中で鑑賞したけど、もっと沢山観客が来ているうちに劇場に行っとけば良かった。
音を立ててはいけない場面の緊張感を大勢で共有する感じを味わいたかった。

それでもエメリー・ブランドの渾身の雄叫びは笑ってしまうぐらいの迫力でこの作品の中で確実に焼き付いた。


恐い展開みたいなのよりも、こうなってしまった世界でそれでも暮らしていこうという1つの家族の営みを感じれるのが良かった。様々なディテールとかね。
しかも音を立ててはいけない世界だからすごい静かで寂しさに包まれたようや独特な雰囲気だった。
ただそうなると、音に反応するあの生物の方は造形とかはとても面白いけど生活感が全く無いなあ。笑

劇中で夫婦役を演じていたエメリー・ブランドとジョン・クラシンスキーが実生活でも夫婦なだけあってバッチリだった。
あと娘を演じたミリセント・シモンズの演技力に驚いた、喋らない分を表情でめちゃくちゃ語っていた。

このラストもいかにもって感じで全然好ましいけど、寂しさと静けさを称えたまま終わった方が個人的にはもっと残る映画になったかもしれない。
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