ゆん

クワイエット・プレイスのゆんのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
1.9
斬新で画期的な設定も、結局ありきたりな、既視感ありまくりの家族愛とか、安直なお涙頂戴を盛り上げるための材料にすぎない。「音を出してはいけない」という世界に対する誠実な姿勢がなく、だからこそ矛盾や穴だらけでも良しとしてしまう。
本作で一番盛り上げるとされるであろう、無音での出産シーンには痛みとの格闘が圧倒的に足りない。あまりにも呆気なく終わり、拍子抜け。これも企画ありきで、描写の一つ一つに対する拘りや、今までに無いものを作ろうという気概がない事が分かる。
ホラーやSFに擬態した、普遍的な家族の愛の形の素晴らしさとやらに感動したい人は観たら良いんじゃないですか。
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