花粉症の僕は、自分でもびっくりする程爆音のくしゃみが出るんです。
バフンッッッッ!!!!
ぐらいの。
そして、これは自制出来ない。
この映画の世界で、もし花粉が舞っていたなら、僕は短いその生涯を終えていた事でしょう。
音を立てたら"何か"がやって来る——
宇宙から飛来した"彼ら"は盲目で、聴覚が異常に発達している。音を立てたターゲットに瞬時に襲いかかり、喰らう。しかし、ある家族は知恵を凝らし、音を立てずに何とか生き残っていた。
お父さん役のジョン・クランスキー。彼こそが監督、脚本、製作総指揮を執っていたとは!!
そして今や押しも押されぬ存在感、お母さん役のエミリー・ブラント!!
子役のミリセント・シモンズちゃんは、自身が聴覚障がい者であるとの事で、「ワンダーストラック」と同様、聴覚障がいを持つ長女役を好演。
弟くん役のノア・ジュプくんは「ワンダー 君は太陽」に出ていたよね。
彼らはこの静寂を破る事なく生き残る事が出来るのか…!?
以下防音壁に囲まれたお部屋でネタバレ含めて好きな様に語りますので、未鑑賞の方は耳を塞いでご退室下さい。
まぁ、誰もが仰る様に、これは言わねばならんでしょう。
な ん で 妊 娠 し た の ! ?
末っ子を亡くしてしまった為に?
人類存続の為に?
そんなの関係なくデキチャッタのかも?
しかし間違いなく、この出産の瞬間というタイミングと、いつ泣き出すかわからない赤ちゃんという名のハイリスク・ハイリターンな存在が、緊張感を倍増させる!!
エミリー・ブラントのいきみながらも口呼吸で音を立てない様にする演技がいい!!
それにしても、破水して釘踏んで悶絶して出産して(自分でへその緒切って)ライフル構えているお母ちゃんが逞しすぎます。産後すぐにあそこまで動ける人はおらんやろ!!
あと、毎回花火を上げる訳にもいかないし、音の出るオモチャとか、爆竹とかを常に携帯して、奴らが来たらそれを遠くに放り投げてその内に逃げるとか、意外とその準備がないのがなぁ。
…とツッコミながらも楽しめる。
それにしてもこれは劇場で観た方が絶対良いやつ。
自宅でも、張り詰めた緊張感のその余韻でその後物静かに過ごしましたけど。