けーすけ

クワイエット・プレイスのけーすけのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2019/04/09(火)TSUTAYA DISCAS・定額レンタルで届いていたので鑑賞。

【クソつまらない映画】
前情報を一切無しで見た方が楽しめるかもですね。
なんならあらすじすら見ない方がいいです。
という事で以下、未見の方は鑑賞後に読んでもらう事をおススメします。
























実は僕は見る直前に『クソつまらない映画』という誰かの一言感想を見てしまい、
期待値がとてつもなく低かったゆえ、逆にめっちゃ楽しめました。笑
という事で冒頭のキャッチを入れた次第。
クソつまらなくないですよ、面白い。
あと家で一人で見る場合、ヘッドフォンで部屋を真っ暗にして見るのも良いかと。


荒廃した街中のスーパーから物語はスタート。
DAY 89と表記が入るので、荒廃の原因となった起点日から三か月弱が経っているんですかね。
店内を小さい子供が走り回り、少女・リーガン(ミリセント・シモンズ)が登場。
そして母親、男の子、父親も合流。声を出しての会話は一切なく、手話で話をする家族。
この何が起きたのか、何が起きるのか、全く想像がつかない導入部分は秀逸です。

また、リーガン目線になった際に音がはっきり聞こえない演出で、
「あ、この子耳がよく聞こえないのか」と印象づけさせるのも自然で良いポイントでしたね。


荒廃の原因となった“奴”が最初に登場するシーン。
末っ子が狙われるのですが、ギリギリで親父が助けるんだろうなー、って思ってたら
「あれ?? お、おう・・・」
直接的なグロい描写は無かったのだけど、いきなり末っ子退場!
家族ものの映画としてはなかなか意外な起点表現でしたね。

さあ、どうなる・・・!



とりあえず、ツッコミ所が超絶満載なんですよねー。
上記導入部分の次のシーンはDAY 472。
1年以上よく生き延びられたな・・・
一応極限まで音を立てない生活をしている事を随所に見せているとはいえ、
その後の展開を見ると、いやいやさすがにそんな長期間はムリっしょー、てなりますな。


奴らは音に反応するって事ですが、外界の音なんて溢れまくっているわけで、
一応自然の音にかき消されれば、奴らにも聞こえないからわからない、という見せ方はあるものの、何の音がダメなのかってのがよくわからず悶々。
(それが恐怖をあおるポイントではあるけど)


そして、見た人が全員ツッこむであろう「どうして子供を作った…」という部分。
いや、感情的な部分はわかるんですよ。人間極限状態になるとセックスしちゃいます(経験則。笑)。
それでも作っちゃイカンだろー。そもそも無音でセックスしたのか!←

あと、電力と水に関する描写もあるけど、供給方法が不明瞭。
ソーラーパネルっぽいのも見えた気がしたけど、それだけであれだけ色々と賄えるのか?
後々解決されるのかなー?って思ってたけど分からずじまいでした。

花火もどうやって準備していたのだろう、とか、トイレとか一体どうやっていたのだろうとか、
あれだけ小さな物音で動物も殺されるとなると、1年で全動物殺されてるんじゃね?とか、
奴らの弱点、人類全体の中でもっと早くに気が付いた人もいなかったのかなー?とか。
多々疑問点はありますが、それを差し引いてもゾクゾクできる部分が多く面白い映画でした~。


序盤はBGMもほぼなく、タイトルから想像できるように「音を立ててはいけない」という世界観に一気に引き込まれ、
生活音も「その物音は大丈夫なの?奴ら襲ってこない?」とドキドキさせられ、
中盤では階段に突き出る釘に「もう、ベタに間違いなく踏む定番やん!誰がいつ踏むねん!!」と、
ミゾオチあたりが押さえつけられるような感覚になったり(視覚的に痛いの苦手。笑)、
終盤でも奴らの弱点に気が付く一連の流れとかに下手な説明がなく、ただ見せるだけで全てが理解できる感、良き。
時間も90分と、途中でダレることなく緊張感に包まれたまま最初から最後まで見れるのも高ポイント。

見終わっての感想は細かい事置いておき、クソ面白かった!でした♪
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