ちろる

クワイエット・プレイスのちろるのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5
荒れ果てたゴーストタウンにひっそりと声を殺してスーパーの商品を物色する家族。
謎の隕石落下、そこから増殖し始めた「奴ら」に支配され始めて数ヶ月。
そこは声を、音を閉ざした人間たちが常に死の恐怖と隣り合わせで生きている世界。
"クワイエット プレイス"

謎の生命体に突如幸せな生活を奪われて、非文化的に生活する事を余儀なくされたストーリーということで雰囲気はNetflixのバードボックスにとても似ている。
こちらは家族4人をメインにほかの人間の存在は"ほぼ"ないに等しいので、死を直面したの剥き出しの生という点ではなく、家族の絆を重点的に描いている。

緊張感はハンパなかったし、映画館で声を殺して観られる自信はなかった。
私な苦手の痛ーいシーンも登場するので、気の休まることのなかったストレスフルムービー。
ほどんど村も廃墟と化しているところを見る限り、ほぼ人間が死滅しているようなのに、この家族は生き延びている。
パパさんはわりと優秀な方には違いないけれど、夫婦を筆頭に彼らの無計画で慎重さに欠けるいくつかの行動を見ると、なぜ彼ら家族がここまで生き残ったのか不思議で仕方ないくらい。

こんなに得体の知れない恐怖を与えたならば、もっと心休まるハッピーエンドにしてくれればよかったのに、まぁここが落とし所なのか、、、
とりあえず、私はこんな気の休まらない世界になったらもう、生きようとサバイブする自信がない。
ちなみに私はストーリーの抑揚の作り方含めて先程挙げた「バードボックス」の方が好みでした。
ちろる

ちろる