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クワイエット・プレイスのDadmanJPのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

音を立ててはいけないという緊張感をBGMがぶち壊す。

せっかく物音が重要なシーンなのに、BGMが流れてしまうと登場人物と一緒に緊張感を味わうことができない。

クリーチャーの微妙さはまあ、テーマの外なので置いておこう。でもこの程度のエイリアンなら、わざと音を立てて集めて倒せたよね。戦車とかで来たらその音で集まる上に轢き放題だと思うけどなぁ。

家の中にエイリアンが来てしまうシーン。あれだけの音がなったのに、来たのはその一体だけ。数は確実に少ない。人間がほぼ壊滅するレベルの絶望感は全くない。まあそれもテーマ外と思うので良しとしよう…。

しかし、みんな暗くなるまでバラバラでなにやってるんだ?緊張感があるのかないのかよく分からない。

赤ちゃんを身籠ることをあっさり受け入れて、どう考えても家族全員を危険に晒すのにそのあたりは本当に適当に流してしまう。 家族の絆とか心の傷とか、この状況を通して描きたいテーマは色々あったように思うけど、それが完成する前に父は亡くなる。

最後は母親が銃をカシャーン!で終わるけど、いきなりそんなバトル映画みたいな締めでいいのか?

娘の心の傷とか、父の葛藤とか、もう良かったのかな?

なんとなくシャマラン監督のサインみたいな映画だったけど、味わい深さはあちらの方が数段上でした。
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