バクチャン

クワイエット・プレイスのバクチャンのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

ある家族は音を立てたり声を出したりするのを極端に制限して暮らしている。その理由は、耳がめちゃんこいいエイリアンが無差別に人を襲うからだ…!という映画。

観ててすごく思ったのは……悪い子がいない映画だコレェ!!
最初に死んだ末っ子は音の出るおもちゃへの好奇心を抑えきれなかった愚かだけど良い子…お兄ちゃんは家族のことを案じてお姉ちゃんとお父さんに仲良くして欲しいいい子…お姉ちゃんは賢いし勇敢ないい子…お父さんもお母さんも奥さんが死んで耐えきれなかったおじいさんも…誰も悪くない…運命が悪かったのだ…。

エイリアンももちろん悪くないと思うんです。恐ろしい見た目をしていますが、彼らに邪悪さを感じない。それは多分意思疎通が出来ないから「なぜ人を殺すのか?」の本当の理由が分からず、好き勝手予測出来ちゃうからじゃないかなと。
推測ですけど、銃を持った人間が、自分の領域に侵入してきた未知の生物に向かってとりあえず発砲する!みたいな理屈で、急に隕石で知らない星に落ちてきちゃって怖いから人間を襲ってるのではないかと。多分あそこまで世界が荒廃するまでに人間からかなり攻撃を受けてきてるでしょうし…天敵として認識、怖いから殺す!絶滅してくれ人類!ってなったのでは?知らんけど。
根拠としては殺し方が一瞬(嬲ったり殺すことを楽しんでる様子はない)なのが一番。ホラー映画ならもっと目の前で食ったりするかな…と思ったけどそんなこたなかった。
あとはこのエイリアン知能低そうで可愛い…娘ちゃんに近付くと嫌な音するって分かってるのに学習しないで近づいて行くのね…!私、目がなくて、口が立派な、知能の低い生き物、すき。

納得いかないのはラスト…これから戦うぞ!!!みたいな雰囲気で終わらせやがって!エイリアン相手の一騎当千を見せてくれよ!!!
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